現代社会のダイエットと脂肪

脂肪は優秀な貯蔵庫であり現代の食生活ではマッチしない。
だから自分で食生活をコントロールする必要がある。

脂肪は死なないための備え

脂肪は胴や手足のほかに、頭や腸や肝臓といった内臓やその周辺にも蓄えられます。洋ナシ型やリンゴ型というように、からだのどこにつきやすいかは遺伝子によって決まると言われています。

肥満体型

人類の歴史は常に飢えとの戦いでもあります(動物は基本的にみんな飢餓と戦います)。ヒトのからだは本質的に飢餓に対する準備をしているので、使われないエネルギーは溜めこまれます。そのため込み先が脂肪で、いつ飢餓状態に直面しても生存確率を増やすために貯蔵庫の役割をしています。例えば体内に15kgの脂肪を蓄えているなら(体重60kgの人で体脂肪率25% 50kgの人で体脂肪率30%)そのエネルギー量は141,000kcalにもなります。これは成人男性なら約53日分女性なら約70日分の消費カロリーに匹敵しますから、全部消費するのは至難の業と言えます。

※成人男性2650kcal女性2000kcalで計算
※厚生労働省『日本人の食事摂取基準2015年版』より 推定エネルギー必要量 身体活動レベルⅡ30~49歳

現代社会は肥満になりやすい

現代社会で肥満の原因となる要素は、飽食と文明の発達です。

デスクワーク

消費エネルギーの減少

交通や通信網が発達した現代では、からだをほとんど動かさなくても生活できます。脂肪に貯蔵されたエネルギーどころか、その日に食べた物のエネルギーすら消費できません。余ったエネルギーは脂肪細胞にストックされるので現代社会では太るものであると言えます。

摂取エネルギーの増加

現代の日本では、簡単に食べ物が手に入るため、飢餓の危険はほとんどありません。日本が飽食になったのは高度成長期に入ってからで、まだ40~50年前ですので、「蓄える必要の無い環境」にからだが適応していません。ですから、必要以上に食べ過ぎた分のエネルギーは排泄されるメカニズムが無く、大切に体内に保管されてしまいます。

脂肪細胞は増える!

困ったことに、脂肪細胞はかなり加速度的に増えます。脂肪細胞は貯蔵庫であり、しかも満タンになると捨てるのではなく、貯蔵庫を自動的に増やす機能が備わっています。ですから、太ろうと思えば200kg、300kgと生命に危険が及ぶところまで太ることができます。

肥満の女性

太りやすさは、前段で飽食と文明の発達が原因と述べましたが、加齢によっても脂肪細胞の増殖は加速します。それは運動量の低下と筋肉量の低下によるものです。特に筋肉量の低下は下半身が顕著に落ちるので、運動することへのモチベーションが下がり、より運動しないから筋肉量が下がるという負のスパイラルに陥ってしまいます。

脂肪は減らせる?

トレーニングする女性

前段で脂肪細胞は加速度的に増殖すると述べましたが、なんと減ることはほとんどありません。少しは減るとの研究結果がありますが、増え方に比べると減り方は段違いに少ないです。これが太りやすく痩せにくい原因です。

しかしながら、ダイエットによって脂肪細胞を小さくすることはできます。減らないのは仕方ないので、脂肪細胞が小さい状態を維持することにフォーカスを当てましょう。脂肪細胞は2ヶ月で全て入れ替わると言われていますが、日々の過ごし方や習慣だけでもどんどん変化していきます。それこそ1時間の過ごし方だけでも細胞の増減や膨張・縮小の具合は変わっていくし、自分でコントロールが可能です。

 

肥満(体重増加)のデメリット

肥満の女性

からだを覆う脂肪が増えれば体重が増加して、動きにくい・疲れやすいといった不自由さに縛られます。その先はメタボリック症候群やロコモティブ症候群につながり、容姿・スタイルだけでなく健康さえも害する可能性が増します。

体重が20代よりも10%以上増えていたら要注意です!

ダイエットしたい・体型を変えたいのならば、当サロンでダイエットカウンセリングを承れます。
矯正でからだを動かしやすくし、運動することで脂肪燃焼をはかり、食生活を少しずつ変えて行くことで痩せ体質になって頂きます。
ご予約の際にダイエットカウンセリング希望 とお伝え下さい。

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